6月に読んだ本の記録ーエンジニアのための時間管理術、漫画貧乏

4873113075エンジニアのための時間管理術
Thomas A. Limoncelli 株式会社クイープ
オライリー・ジャパン 2006-10-19

by G-Tools

  • タイムマネジメント情報は1つのデータベースにまとめる
  • 能力は重要な作業のために温存しておく
  • 日課(ルーチン)を定め、それらに従う
  • 習慣やモットーを養う
  • 「プロジェクトタイム」の間は集中力を保つ
  • 最初の1時間ルール — 平日の最初の1時間はメールをチェックしない
  • ルーチンの例 — 上司と定期的に会う
  • ルーチンに適したもの ー 予定されてない繰り返し発生する出来事、保守作業、人間関係とキャリアネットワーク、作業を先延ばしにすると余計時間がかかる状況、よく忘れるもの、重要度または優先度の低い仕事、新しい能力の育成、最新情報の把握
  • サイクルシステム ー 「メールを開ける前に」今日のスケジュールを立てる、今日の作業リストを- 作成する、優先順位を設定しスケジュールを組み直す、計画を実践する、1日の仕上げをする
  • 長期的なプロジェクト ー 作業リストに、プロジェクト名も記入する
  • 自分のリズムと、会社のリズムとを知る ー 会社の年間のリズム
  • カレンダーはサイクルシステムの一部
  • 何をいつまでに実現したいのか? ー 定期的にレビューする
  • マネジメントは関係であり、関係の発展の一翼を担っているのは自分 ー 上司に自分のキャリアゴールを伝える、上司の建言を利用する場合にのみ委任する、上司の目標を理解しその達成に貢献する
  • 電子メール ー フィルタの活用、読まずに削除、読んだら削除・保管・返信して削除・転送して削除、すぐに実行して削除
  • Excel macroの活用


B00KKD7XSE漫画貧乏
佐藤秀峰
佐藤漫画製作所/漫画onweb 2012-04-17

by G-Tools

  • 原稿料の定義を明確にし、覚え書きを締結した
  • 「君のやっていることは戦争だ。新しいことが始まる時は楽しくてわくわくできなきゃいけない。血みどろの戦いに参加したい作家はいない。もっと楽しそうにやりなよ」ー漫画 on Webのローンチ時にある漫画家に言われたことば

アルメニアに行ってきた ゲハルド、ガルニ、民家レストラン

泊まっていたホテルの部屋があまりにタバコ臭いので、朝食後、レセプションに部屋変更をリクエストした。夜帰ってきたときにはちゃんと要望をかなえてくれていて満足。アルメニアはホテルもカフェも総じてサービスがよく、シンガポールのいまいちサービスに慣れた自分は感激しきりだった。なおアルメニアは喫煙者が多く、煙草okのホテル・カフェがほとんどなので、煙草が大嫌いな人はちょっと辛いかもしれない。

この日訪れたのは

  • Geghard cave monastery (4世紀、ゲハルド洞窟寺院)
  • Garni temple(ガルニ神殿)
  • State history museum(歴史博物館)

の3カ所。()内の年号は建築年。
参考リンク:DTAC コタイク地方

ゲハルド洞窟寺院は、アルメニアキリスト教を国教にした直後、305年に聖グレゴリオスが創設したといわれている。その後も名前が変わったり、建物が追加されたりして、今の形になったのは13世紀前半のことらしい。

Geghard cave monastery

Geghard cave monastery Geghard cave monastery

ガイド氏が特筆していたのは、音響を考慮して設計された構造。奥のほうのホールで歌っているコーラスが、5部屋ほど先の、高さの違う部屋にまで響き渡っている様子を、当日確認した。1000年ほど前に岩をくり抜いてつくったにも関わらず、現代の音楽ホールのような音を響かせる構造が取り入れられているそうだ。

Geghard cave monastery Geghard cave monastery

Geghard cave monastery Geghard cave monastery

その後訪問するガルニのことをガイド氏が「pegan temple(直訳:異教徒の寺)」と呼んでいた。どんなものだろう?と思ったら、ガルニはギリシャ式の神殿だった。キリスト教布教以前のA.D. 1cに建てられたギリシャ式の神殿で、ギリシャ式風呂場跡も残っていた。

Garni pagan temple Garni pagan temple

Garni pagan temple

アルメニア滞在中に何度か、確固とした「point of view」の存在を感じた。自分が依って立つものをはっきりと確立してて、主張が明快である。この”pegan temple”という表現にも、アルメニアのはっきりした立ち位置が表れていると思う。彼らの宗教はキリスト教で、それが中心となって生活も文化も歴史も育まれている。キリスト教の解像度はすごく高く、今まで知らなかった表現・語彙を色々学んだ。いっぽうでキリスト教以外への関心はすごく低い。ギリシャ神殿やムスリム寺院があっても、ひとくくりで「それ以外のもの」と取り扱っている。しかし概念的なものから離れて建築・工芸的な意味では、面白い建築様式・模様・構造があったらどんどんアルメニア教会に取り入れていて、そこらへんの柔軟さというかバランスのとりかたというか……が興味深かった。

Oriental decoration on the Cathedral Untitled

Untitled Tatev monastery

この日のランチは、ガルニそばの民家を利用したレストランでとった。焼きたてラバッシュ(薄く焼いたパン)と、焼いたマスが目玉。アルメニアは海に面していないが、湖でとれる魚であるマスは好んで食されるそうだ。もちろん前菜の野菜・ハーブ類もおいしかった。

この「ラバッシュ」は、アルメニア滞在中ほぼ毎食出てきた。作り方や窯の造りを見ていると、インドのナンに似ている。食感も近しい。発酵する時間がないので、ナンほどは膨らまない。これに野菜やチーズを挟んで食べる。

making lavash making lavash

making lavash making lavash

making lavash lunch with lavash

動画も撮った。興味がある方は、Flickr内でどうぞ。https://www.flickr.com/photos/kany1120/14211384425/

午後は歴史博物館でみっちり歴史のお勉強……残念ながら写真は撮影禁止。それからエレバン市内を歩いて観光した。

Yerevan Yerevan

翌日朝にツアー代金の清算を済ませ、車で空港に送ってもらい、ガイド氏・ドライバー氏とお別れして、アルメニアを後にした。ウェブ上の日本語情報で「アルメニアは出国税がいる」という説も見かけたが、自分は払う必要はなかったし、周囲で払っているひともいなかったように思う。エレバンのズヴァルトス空港は最近新しいターミナルを作ったばかり。大きな免税店もカフェもあり無料Wifiも飛んでいて、非常に快適な出立になった。

アルメニアに行ってきた ゾォラツ・カレール、ノラヴァンク、ホールヴィラップ

夜が明けたら快晴だった。ゴリスの町を車で軽く巡ってから旅路に着く。

この日訪れたのは

  • Zorats Karer(ゾォラツ・カレール、アルメニアストーンヘンジと呼ばれる)
  • Noravank(12-14世紀、ノラヴァンク修道院
  • ノラヴァンクそばのワイナリー
  • Khor Virap(4-17世紀、ホールヴィラップ)

の4カ所。夜はエレバンに戻った。()内の年号は建築年。
参考サイト:DTACシュニク地方 ヴァヨツ・ゾル地方

ホテルを出て、何もない草原に忽然と現れるゾォラツ・カレールへ行く。英国にあるストーンヘンジにも似ている、どこまでも続く謎の石、石、石。いつ作られたものかは諸説あるが、ストーンヘンジよりも古いとか、そうでないとか。

Zorats Karer

Zorats Karer Zorats Karer

Zorats Karer Zorats Karer

その後はひたすら北上して、ノラヴァンク修道院へ。ここの建物のひとつにキリストの顔が彫られていて驚いた。ガイド氏曰くアルメニアではここだけ、もしかしたら世界中でもここだけかもしれないとのこと。

このノラヴァンク、そしてこれ以降訪れる場所は首都エレバンから日帰りツアーで来られる距離なので、大人数のツアー客をよく見かけた。ランチをとった修道院すぐそばのレストランも大きなフロアを擁し、欧米系の団体客が複数ワインを飲みながらにぎやかに談笑していた。

Noravank

Noravank Noravank

Noravank Noravank

それから修道院のほど近くにあるワイナリーでワインの製造過程をざっと見学、試飲と買い物をした。1本1500ドラム程度(日本円で500円弱程度)で結構美味しいワインが買えてしまう。ロシアから来た客が大量に購入していくことが多いという。アルメニアの最大の貿易相手国はロシア、この国で手に入る美味しい農作物はほとんど国内かロシアで消費されるのだろう。

Areni winery Areni winery

さらにエレバンに近づき、トルコとの国境近くにあるホールヴィラップ修道院に立ち寄る。トルコとの国境が近く、天気がよければアルメニア人にとっての聖地・アララト山が見える。そのためここはよくアララト山を遠景に、手前のワイン畑と合わせて写真に収められている。オスマン・トルコによるアルメニア人虐殺があったときは、命からがら逃げてきた人が、あの国境を越えてこの修道院に逃げ込んできたのだ…という話を聞いた。

Khor Virap

この日はもやが多く、アララト山は「かすか」に見える程度だった。ホールヴィラップ内の教会地下には、アルメニアキリスト教を国教として正式に認めるきっかけとなった聖グレゴリウスが14年に渡り幽閉されていた地下牢獄がある。ほぼ直角の梯子を使って地下に下りて、ガイド氏から聖グレゴリウスが当時の王の病を「治した」逸話を聞いた。

Khor Virap Khor Virap

Khor Virap Khor Virap

夜は首都に戻り、はじめ2泊と同じホテルに泊まった。晩御飯は市内で見つけた小さなお店でパンを購入し、道端で食べた。ついでにスーパーマーケットで土産ものを色々購入、具体的にはトマトペーストやケチャップ、ドライフルーツなどを買った。

アルメニアに行ってきた ノラドゥス、タテフ、ゴリス

この日は南アルメニアに向かった。残念ながら南下するにつれ天候は悪化したため、楽しみにしていたタテフ修道院は、嵐が吹き荒れる中の見学になった。

この日訪れたのは

  • Noradouz(7-17世紀、ノラドゥス)
  • Old Selim Caravansera(13-14世紀、オールドセリム・キャラバンセライ)
  • Tatev monastery(4-9世紀、タテフ修道院群)
  • Goris(ゴリス町)

の4カ所。()内の年号は建築年。参考サイト:セヴァンとその周辺シュニク地方

まずホテルから車で30分ほど、khachkars(ハチュカル)がたーーーくさんあるノラドゥス(直訳すると「新しい墓地」)を見学。ハチュカルとは、アルメニア教会にはほぼ例外なくある装飾品で、十字架等の装飾を彫った長方形の石碑。ノラドゥスでは墓石として使われているものが多かったが、ただの装飾として教会に置かれていることも頻繁にあった。

参考リンク:
アルメニア、キリスト教の十字架が彫られた石ハチュカル|エレバン(アルメニア)のたびナレ記事|海外旅行情報 エイビーロード


この日はずっと灰色の雲が立ちこめていて寒かった。小雨が降りしきるなかセリム峠で車を降り、シルクロード時代に使ったというキャラバンセライ跡地に立寄った。「キャラバンセライ?教科書で読んだシルクロードか!」と感動した、が、かなり暗くてよく分からなかった・・・写真も真っ暗。雨が降ってなくても洞窟のようなものなので、専用の機械がないと撮影は難しいのかも。

Old Selim Caravansera Old Selim Caravansera

ランチを食べ、さらに車を走らせアルメニア南部に入る。今日はタテフという崖の上に立つ教会に行く。崖の上にそびえ立つ修道院の写真を見て「ここは行きたい」と思うひとは多いと思う。下にwikipedia写真を貼っておく。



この日の行程はずっと山だったが、南部に行くにつれさらに標高が上がる。晴れていれば素敵な景色だったんだろうな、ここらへん。

Untitled Untitled

山の中腹から5kmある世界最長ケーブルカーに乗り込み、山頂に登った。数年前に出来たばかりというケーブルカーはピカピカで、どこか場違いな感じがしたが、ケーブルカー上から見る山々はなかなか壮観だった。車だったらあの道を登るんだ…と指差された先にあったのは、絵に描いたようなカーブ満載の山道だった。

Tatev Cable car Tatev Cable car

Tatev Cable car

Untitled Tatev Cable car

山頂に到着、このタテフ修道院は9世紀頃に大きく栄え、大きな学校と図書館を備えたという。いまも広大な敷地と建物は残っており、メインの教会、戦いに向かう前の兵士が祈りを捧げるための小さな簡易教会、大学の宿舎、食堂など、一揃いそろった小さな村のような雰囲気があった。切り立った山というか崖というか…の上なので、要塞的な機能も果たしていたのだろう。

Tatev monastery

Tatev monastery Tatev monastery

Tatev monastery Tatev monastery

見学を終え、ケーブルカー乗り場に戻る。雨風が強くなり、雷が鳴り始め、帰りのケーブルカーはなかなか出発できず、出発しても途中で何度もストップしてしまう。行きは5分程度?で終わった行程に、下りは30分ほど要した。その後も雨風はやまず、近くの町・ゴリスのホテルにたどり着くときには、嵐と呼ぶのがふさわしいような強風だった。常夏に慣れた自分には「まるで冬のよう」なひんやりとした夜になった。ガイドにそれを言ったら「冬は違う、もっとずっと暗くて寒い」と笑われたが。

Tatev monestry

宿の食堂はそんなことを忘れさせてくれるかのような暖かい空間で、夕食には温かいスープと牛肉を米を一緒に煮込んだ料理が出てきた。食堂の片隅にアルメニア地図があったので、それを使ってガイド氏が、90年代初頭にアルメニアアゼルバイジャンがその地を巡って戦争になり、今では実質的にアルメニア人が統治する、しかし国連には承認されていない国家Nagorno Karabakh(ナゴルノ・カラバフ)について解説をしてくれた。

参考リンク:
springtimeofnations.blogspot.jp

アルメニアに行ってきた ハガルツィン修道院、ディリジャン、セヴァン湖

朝食後、ホテルの犬と遊んでから出発。この犬はとても人なつこくて可愛かったが、毛はゴワゴワと硬かった。当地では犬や鶏、牛や羊が道をふらふらと歩いていることがよくあったが、ほとんどの動物は野生のまま生きているような雰囲気で、柔らかいペットフードを食べて育った動物とは比べ物にならないくらい硬そうな毛皮をしていた(どちらが良いというのではなく)。

Dog at the hotel Morning scenery in front of the hotel
Morning view

この日訪れたのは

  • Haghartsin Monastery(12-13世紀、ハガルツィン修道院
  • Old Dilijan town(ディリジャン町)
  • Sevan Lake, Sevan Monastery(セヴァン湖、セヴァン修道院
  • Tsaghkadzor town(ツァグカゾール町)
の4カ所。()内の年号は建築年。DTCAアルメニア観光局情報はここここ

午前中は快晴で、窓を通り過ぎて行く景色が美しい。ガイド氏も認める美しさで、何度か車を停めて写真撮影をした。
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琵琶湖の2倍ほどもある大きなセヴァン湖のほとりにある町・ディリジャンを通りすぎ、ハガルツィン修道院へ行く。山奥にひっそりと佇むハガルツィン修道院は、その美しさに感動したアラブ人(もちろんイスラム教)のお金持ちが修復のための資金を提供したとか。ここも複合施設で、教会や修道院に加えて僧院や食堂として使われていた建物もあった。食堂の建物内で同修道院を撮影した写真を展示していて、20世紀前半?に行われた修復工事のときの写真も飾られていた、白黒写真がそれ。

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入口に、1〜2年前に雷に打たれたという朽ちたクルミの木があった。「朽ちた」と書いたが、まだこの樹木は生きていて、新しい枝が出てきている。根元には猫がじっと座って、観光客を眺めていた。

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ディリジャンに戻って土産物屋を見てから、レストランで昼食休憩。その後、セヴァン湖に浮かぶ半島にあるセヴァン修道院を見学した。
Sevan Lake

セヴァン湖はソ連時代に水位を人工的に下げたため、昔は離れ小島に立っていたこの半島が、今は陸続きになっている。だから正確にはいまは「半島」ではない。セヴァン湖は1000年単位で水位が上がったり下がったりしているという調査結果もあるので、修道院が建てられた時代も今のように陸続きだったのかもしれない。
Sevan monastery built in 9c. Sevan monastery

この日は、ツァグカゾールというスキーリゾートにあるホテルに泊まった。冬になるとロシア人はスキーをするためにアルメニアに来て、ツァグカゾールや他のスキー場で休日を過ごすらしい。ロシアには(たぶんスケート場はあるけど)良いスキー場がないいっぽう、南コーカサスの山は雪質も良くスキーにはうってつけだとか。
Tsaghkadzor town Tsaghkadzor town
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夕食ではロールキャベツによく似たドルマという料理が出てきた。トルコやヨーロッパ各国でも似たような料理はあるようだが、アルメニアのトマトソースがたっぷり使われていて、とても美味しかった。
Dolma, very nice! Armenian Salad