読んだ本メモ:「海馬」と「失敗学」

海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス

対談形式で読み易いし、絵がたくさんあって気楽に読み進められた。

  • 「頭の良し悪し」の基準を「好き嫌い」だと考えるとすっきりしますし、当たっている気がします」
  • 脳は三十歳ぐらいから別の動きに入るようです。新しいものにすんなりなじめる人と、なじめなくてそれまでの脳の使い方に個室して芽が伸びないままの人との二極分化が起こるという。...三十歳を過ぎると、つながりを発見する能力が非常に伸びるのです。
  • 「きっと、『あ、俺、飽きたな』と認識できることが大事なのかな?」
  • くりかえしばかりなら、死んじゃったほうがましだと思うんです。たのしくないもの。...これは生き方の問題でしょうけれど。
  • スッキリすることがいいかどうかわからないですけれど。通俗的なサイエンスライターのように、わかりやすくするためだけに枝葉末節をバッサリ落としてしまうと、本質まで見落とす危険性があると考えています
  • 「これが、他人の悩みだったら...」が、悩みを解決するコツ
  • 「目標は大きく」ではなく、「目標は小刻みに」
  • 人生においてやりかけのことだけが募ってくると、当然、誇りは生まれないだろうと思います。誇りを生むためには、ちょっとでも完成したものを残しておくというか、そうしないと、自信って出てこないですよね
  • 「俺は馬鹿だから」っていう演歌みたいなセリフを言ったとたんに、すべての可能性が終わっちゃう

失敗学のすすめ

すばらしく面白かった。きめ細やかな記述が多くて素晴らしい。

  • 人は行動しなければ何も起こりません。世の中には失敗を怖れるあまり、何ひとつアクションを起こさない慎重な人もいます。それでは失敗を避ける事はできますが、その代わりに、その人は何もできないし、何も得ることができません。
  • これとは正反対に、失敗することをまったく考えず、ひたすら突き進む生き方を好む人もいます。一見すると強い意志と勇気の持ち主のように見えますが、危険を認識できない無知が背景にあるとすれば、まわりの人々にとっては、ただ迷惑なだけの生き方でしょう。
    • すいませんすいません
  • 優秀なリーダーは順調に山を登っていく間も、「雨が降ったらここは危ない」「ここは道が細いから危ない」「ここは転落の危険がある」などと、つねに危険を想定した観察を行っているものです。一方の偽リーダーの方は、そんなことなどなにひとつせず、「オレは頂上まで行ったけど大したことはない。山なんてこんな程度だよ」と、すべてを理解したつもりになって豪語するだけでしょう。