今読んでいる本

複数同時並行で読んでいると、何がなんだかわからなくなることがよくあります。気がつくとどれかが止まっているので、無意識に調整はなされているのでしょうが。頭の整理がてら、現在進行中の本の中で面白い本を紹介してみます。

翻訳とは何か

翻訳とは何か―職業としての翻訳

翻訳とは何か―職業としての翻訳

翻訳者による、翻訳者・翻訳学習者のための本。身内向けならではの毒に満ちあふれていて、趣味で翻訳のまねごとをしている不届き者の私には、耳が痛い文章だらけです。

とくに異様なのは、翻訳学習者が翻訳という仕事にあこがれている点である。翻訳はあこがれるような仕事ではない。苦労は多く収入は少ない。

アンビエント・ファインダビリティ

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

前も書きましたが、一言で言うとwebアーキテクチャに関する本。情報とは何か? 情報収集とは何か? ということを豊富な事例とともに考えられて楽しいです。ムーアズの法則は何度読み返しても「ふーむ」という感じ。

ユーザにとって情報を持たないことより持つことのほうがより苦痛で面倒である時には必ず、情報検索システムが利用されにくくなる傾向が見られるであろう。

The Laws of Simplicity

The Laws of Simplicity (Simplicity: Design, Technology, Business, Life)

The Laws of Simplicity (Simplicity: Design, Technology, Business, Life)

友人から借りている、人生を豊かにするために、いかにデザイン、テクノロジー、ビジネスをSimpleにするか?の原則が書かれた本。英語だけども、薄くてさらさら読めます。たとえば、こんな原則。

Simplicity is about subtracting the obvious, and adding the meaningful.

「単純化とは、明らかなものを取り除き、意味のあるものを加えることである」という感じでしょうか。

その他

あと3冊ほど同時進行中ですが、まだ面白さがわかっていません。面白そうなのはあるのですが。逆に「面白くないなあ」というのもあるのですが。そういう本の取り扱いは、悩ましいところですね。本が悪いのか、自分が悪いのかがわかれば、対策をとれるのですが。人付き合いに似たものがあります。