関心の輪と影響の輪
「7つの習慣」に、「主体性を発揮する」という項目がある。そのなかに「関心の輪と影響の輪」というフレーズが出てくる。今日は、これについて、ちょっと思ったことをメモしてみる。
2つの輪を一致させるには、2つの方法がある。
- 影響の輪を大きくする:自身が影響の与えられる範囲を大きくする
- 関心の輪を小さくする:自分と関係のないものに対しては、言及しないようにする
1つ目は、良く言えば「自分を成長させる」こと、悪く言えば「出しゃばりになる」ことだと思う。
2つ目は、良く言えば「取捨選択する」こと、悪く言えば「自分の専門領域に閉じこもる」ことだと思う。
どちらも大切なことだが、どちらも過剰にすると、あまり良い結果を及ぼさないのだろう。・・・と考えるのは凡人の浅はかさで、器の大きい人は徹底的に影響の輪を大きくする、すなわち徹底的に自分を成長させ、能力・技術を見につけ、社交的に振る舞い、etc.、するものかもしれない(もしくは徹底的に関心の輪を小さくするのかもしれない)。
しかし、人にはそれぞれ合った方法がある。私は中庸を目指すことを好むので、うまいバランスを求めて、日々試行錯誤するしかないのだろう。
書籍からの引用
上の文章を書いた後に「7つの習慣」を本棚から取り出して読み直してみたところ、下記の段落が目に留まった。
主体的な人は、努力と時間を影響の輪に集中させ、自らが影響できる事柄に働きかける。彼らの使うエネルギーは積極的なものであり、その結果として、影響の輪が大きく広がることになる。
なるほど。輪は大きくする小さくするの対象ではなく、まず為すべきことを為せということか。
手元に書物を置いておく醍醐味を実感する瞬間だった。
- 作者: スティーブン・R.コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームススキナー,川西茂
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 1996/12
- メディア: 単行本
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