しごと

私は、いわゆる「3年で辞めた若者」だ。正確に言うと、前の仕事は半年で辞めた。入る前から「合わないかな」と思っていて、入ってみたら「やっぱり合わない」という感じだったので、規模も業種も社風もまったく違う今の仕事に就いた。具体的に言うと、社員数ウン万人→ウン十人規模、情報通信業→出版業、純日本企業→外資系企業、男性割合9割→女性割合9割*1


出版社というキーワードが喚起力があるせいか、転職時には色々な人にいろいろなことを言われた。その中で印象に残っているひとつは「たとえ出版社で働ていても、何も考えずにやってたら、ただのサラリーマンになるだけだ」といった内容の言葉。(もう少しソフトな言われ方をしたかもしれない。)まったくもってその通りだな、と痛感することがこのごろ増えた。


山本美絵の「7:15」に「仕事はとっても簡単だわ。決められた穴にネジを挿して。配線ミスがない限り、誰か1人欠けてしまっても、ラインは止まったりしない。」という歌詞がある。会社のシステムが優れているほど、この状態になると思う。システムに欠陥=配線ミスがあれば、属人性が高くて、誰かが辞めたり病気で倒れたりしたときに、困ったことになってしまう。だから、会社の経営陣は「良いシステム」をつくるために頭を使う。そういう意味で、私が今居る場所は、結構良いシステムが出来ていると思う。


それで、私は、その上で、何をするのか? もしくは、その上に、いつまでいるのか? ということを、最近よく考える。幸いなことに社内にも素敵な人がたくさんいて、copy-editingの勉強会に参加させていただいて面白い同業者さんとお話できて、私生活でも変な人(褒め言葉)に会えて。生のお手本(梅田望夫さん的に言えば「ロールモデル」)はたくさんいる。


さて、で、どうするの? を、もうしばらく考えようと思う。別にすぐに動き出すわけではないにせよ、なにせもうすぐ24歳が終わってしまう。河村隆一がLUNA SEAで「揺れて揺れて今心が〜♪」なんて歌っていた年齢を、通り過ぎてしまうのだ。*2

*1:こう書いてみて、売上げ規模がすぐに思い出せないことに気付いた。まだまだだな。

*2:クリスマスケーキがどうこうよりも、私の年齢観は河村隆一のクロニクルを基準に出来上がっているらしい。