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コミュニケーション読本

2008年の1冊目


内藤 誼人 / 大和書房(2005/09)
Amazonランキング:7192位
Amazonおすすめ度:
下心かな?
ブラックどころか、まともな社会人向けの本
人たらし

心理学者による、きわめてまっとうなコミュニケーションハウツー本。「すごい会議」といい「宇宙エレベータ」といい、大和書房は幅広くおもしろい本をリリースしていてすごい。Shu-Thang Grafixさんのイラストもぴったり。彼のイラストはちょっとブラック、だけど知的、といった内容の出版物によく使われていて、そのキャラクターを確立している。こちらもすごい。http://www.shu-thang.com/st.html

人たらしは、往々にして、圧倒的な雑学力を持っている。
(中略)
SF作家のアイザック・アシモフは、「人間は、無用な知識の数が増えることで快感を感じることができる唯一の動物である」という名言を残している。そう、私たちは無用な知識を知るのが楽しいのだ。だからこそ、圧倒的な雑学力を身につけ、それを他人に話して聞かせることができる人は、人に好かれるのである。

学校で習う国語・算数・理科・社会・・・、いわゆる勉強と呼ばれるのは、まさに「無用な知識」ばかりなんだから、もっと「勉強が楽しい」と思う人が多くても良いんじゃないかなあ。20代過ぎてから、飲み会で「日本の冬は、季節風が山を越えるときに雪を全部はき出しちゃうから、太平洋側は空気が乾いて参るね」なんて社会科トークしたら、モテると思うよ。

ひとつでも悪いところがあると、あなたの全人格が悪く評価されるようになってしまう。これを心理学では「ホーンズ効果」と呼ぶ。
(中略)
人たらしの極意は、人に嫌われないようにすることを考えることであるが、それには朝の遅刻は厳禁である。たとえ、普段から他人の約束を守るようにつとめたり、挨拶を欠かさないようにしていても、遅刻ひとつでいっぺんにあなたの株が暴落してしまうのだから、年には年を入れて、目覚まし時計を5,6個用意するくらいでちょうどいいのだ。

最近だらけぎみだったので、改めて気をつけようと思う。特に日本人は時間にうるさい人が多いしね(これも本書に書いてあった)。

会話をダメにする8つの要因

  1. 自分と比較するな
  2. 心を読もうとしすぎるな
  3. 次の話題のリハーサルをするな
  4. かっこいいアドバイスをしてやろうとするな
  5. 上の空になるな
  6. 自分が正しいと思うな
  7. 疲れているときは、人と会うな
  8. 時間的に余裕がないなら、人と会うな

耳がいたい・・・

人としての絆を深めたいのなら、"感情のコミュニケーション"をする必要がある。(中略)
感情的なコミュニケーションをするためには、「あえてケンカを吹っかけてみる」のも、決して悪い作戦ではない。(中略)
もちろん、ケンカをするときには、あらかじめプロット(筋書き)を立てておかなければならない。

演劇をやっていた人にコミュニケーション上手が多いのは、ここらへんに由来するのかもしれない。

どんな人と会うときにも、必ず「データ」をとっておくことである。自分自身が、どんな発言をしたのか、どんな身振りをしたのかはもとより、それに対する相手の反応もじっくり観察して、その記録をつけていくのだ。毎回、人に会うことが、そのまま"実験"なのだと考えるクセをつけよう。

よくいわれる「日記をつけろ」という言葉は、毎日を"実験"と見立てて、そのデータをつけておけ、というふうにも読み替えられる。"実験"は、器具やコンピューターをつかったものだけじゃなく、人生そのもの。だから、日記をつける=自分の視点から実験データをつけ、それを分析することによって、とるべき行動が見えてくるのだろう。