「宇宙から見たオーロラ」を見てきた

オーロラ、見たことありますか? 私はありません。
では、オーロラの写真を、見たことありますか? 私は、何度か。新聞や旅行雑誌で見たことがあります。でも、新聞で見るモノクロの画像はもちろん、旅行雑誌の印刷で表れるそれは「きれい」だけど、それ以上のものではありませんでした。

新宿のコニカミノルタプラザで開催している「宇宙から見たオーロラ展」を見てきました。http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2008january/aurora/index.html 入場無料で、宇宙船や人工衛星を活用して、上空から撮影されたオーロラ写真を鑑賞することができます。大気の形に発現するオーロラと、その向こう側、水面上に浮かぶ満月。不思議な光景でした。

隣の部屋では、地上から撮ったオーロラ写真も展示していました。こちらも美しかった。特にオーロラが動く様子を4連の写真で捕らえた作品が気に入って、私は10分くらいぼんやりと眺めていました。暖かい部屋で見るオーロラは、理科室で眺めるヒトの解剖図のように、どこか非現実的でした。

実は、私はアナログ写真があまり好きではありません。印画紙に現像されたつるりとした感触が、どこか非現実的で、日常的な風景をそれで切り取られると、自分の持ち物を奪われたような気分になるから。でも今回の展示を見て、カメラは美しいものを焼き付けるための道具でもあるのだと、気付かされました。


上出 洋介 / 山と溪谷社(1999/12)
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オーロラに魅せられました


会場で売っていたこの本*1も、印刷がとてもきれい。・・・と思ったら、奥付に下記の記述がありました。ハイビジョン放送の印刷版ですね。

この本の1〜48ページは、最高級の印刷技術<高精細印刷HBP-700>を使用しています。HBPはHighBrightness and Pure colorsの略で、通常印刷の175線に対し、画素情報量で16倍の700線のきめ細かさをもつ印刷技術です。

*1:2008年の5冊目