読書メモ

書誌情報記録+αだけ。

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はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

 課長にまつわる、とても優れたビジネス書。著者はオランダの大学でMBAを主席で卒業したそうだ。でも欧米の理論では、日本の組織にフィットしないところがある。それをきちんと掘り下げて、研究者ではなく一般人向けに書いたのが、本書。
その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める

 タイトルはむしろ「その数字が戦略を決める」。統計学を現実世界に適用した例をあれこれと紹介している。良い本だけど、タイトルが気にくわない。統計学だけしか使ってないのに数学と銘打つな。原著タイトルの「Super crunchers」が正しいタイトルだろう。直訳するなら「破壊者たち」か。
日常の疑問を経済学で考える

日常の疑問を経済学で考える

 タイトルぴったりの内容。「男性のワイシャツより女性のブラウスのほうがクリーニング代が高いのはなぜ?」「日本人はアメリカ人より結婚パーティに金をかけるのはなぜ?」等々、いろいろな疑問を経済学の観点でバッサリ「〜〜だからだ」と解説している。ただ、お金の単位がドルのままだったり、引き合いに出てくるのが日本進出していないアメリカの会社だったりして、日本語翻訳本としては不親切な点が目につく。
定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法

定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法

 具体的なお話を読みながら、定量分析や経済学の初歩知識を学ぶことができる。ちゃんと勉強しようと思う人には格好の入門書だし、偶然手に取った人でも読んでいるだけで「なんとなく」経済学的な考え方が身につく、良くできた構成。もう少しこの分野の勉強をしたいと思っていくつか類書を当たったところ、高度な内容のものばかりだった。超お手軽本と専門書の間隙をうまく縫っているという意味でも、良くできている。
未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)

未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)

 ニューヨーク公共図書館を通して、図書館のこれからのあり方を考える本。図書館員でデジタル情報に強い方が多いのは、データベース等々へのコミットを長年考えてているからなのかも。すべてを紙で残すのは不可能だし、それだけを提供していては生き残れない。色々考えさせられた。あと、六本木ヒルズライブラリーに入会したくなった(けど、まだ思いとどまっている)。
出版経営入門 新装版―その合理性と非合理性

出版経営入門 新装版―その合理性と非合理性

 「編集必携」とはまた違った意味で、出版の教科書。半年以上読んでいる。ちゃんと理解するのはなかなかヘビー。
副業生活のすすめ

副業生活のすすめ

 副業をするのは本業をちゃんとしてから。金のために副業をするな。等々、タイトルの割にきちんと折り目正しい内容。著者はサラリーマンの良さを重々承知して本業を大切にしていた、勤務先が倒産してしまったため、現在は副業が本業になってしまったらしい。明日は我が身(かもしれない)。
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

 対談に加えて、マージン部分(本文をはずれた、余白の部分)に河合隼雄村上春樹によるコメントがついている。物語のことから、社会問題、生きること、などなど、話はぐんぐん広がる。むつかしくないのに、色々考えさせられる。すごくおもしろかった。450円で3度は楽しめる。
「パン屋」はじめました。

「パン屋」はじめました。

 近所にある、美味しいパン屋さんの本。タイトルよりも、帯にある「開業前、そしてオープン後のRPG的アイデア&ヒント集」という表現のほうが、内容に合っている。
川崎和男 ドリームデザイナー―課外授業ようこそ先輩・別冊 (別冊課外授業ようこそ先輩)

川崎和男 ドリームデザイナー―課外授業ようこそ先輩・別冊 (別冊課外授業ようこそ先輩)

 旅行先の宿に置いてあって読んだ。自分のアイデアを大切にしてあげなくちゃダメだ。自分のアイデアを大切にしてあげるということは、それを誰かに伝えることだ。誰にも知られずに、埋もれさせてしまうのは、自分のアイデアに対してとても失礼なことだ。「伝えたいことがない」と嘆く前に、自分を大切に、我が侭に。

読書中

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

 むずかしいけど面白い。平均律について文句を言う人を見るたびによくわからず「理屈っぽい人だなあ」と思っていたけど、ようやく文句の中身が理解できてきた。
人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 ビジネス書のバイブルと言われるだけある。きわめて正しいことを、物語とともに、語っている。人間関係系ビジネス書を10冊買うより、これを1冊読んだほうがいい。そして読んだら、実践しなくちゃ意味がない。
中国・台湾の出版事情 (本の未来を考える=出版メディアパル)

中国・台湾の出版事情 (本の未来を考える=出版メディアパル)

 中国の本屋に行きたくなった。中国編が終わったところで止まっている。
クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命

クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命

 おもしろい。が、全然咀嚼できない→止まる→眠る・・・の繰り返しで進んでいない。