「愛がある故に」

つい最近、大学時代の友人と食事をした。そのうちの一人が牧さんといって、3年前に未踏ソフトウェア創造事業に採択された「非同期処理のためのJavaScriptマルチスレッドフレームワーク*1の開発者。彼が「たまに人から「なんでJavaScriptで15000行も書いちゃったの?」って聞かれるんだよね。「愛がある故に」って答えるんだけど(笑)」と言っているのを聞いて、とってもときめいてしまった。

私は「研究者」の話を聞くのが好きだ。

「研究者」と言っても、大学の先生をやっていれば良いわけじゃない。ここで言う「研究者」っていうのは、いわゆるギークとかナードとかオタクとかイっちゃってる人とか、呼び方は人によって様々だけど、つまりは研究対象への愛を持っている人。

愛の表現方法は論文だったり、コードだったり、web serviceだったり、様々で良い。ただし私が好きなものが数学的な美しさだったり、論理的な緻密性だったり、リアルとオンラインをつなぐふにゃふにゃしたものだったりするから、研究対象としてはそこらへんのものをセレクトしているほうが、私のツボにははまりやすい。

何かを愛するのはむつかしい。とりわけそれが非生物だと大変だ。いくら「愛してる」とプレゼンテーションしても相手にしてくれないし、相手の表現方法は人間のそれとはまったく違う。対象に近付くには、ひたすらに頭を回転させて、行動あるのみ。それでもなびいてくれるかわからないのに、研究者はあきらめずに相手を観察する。うっかりしたらちょっとしたストーカー。でもそれが研究者。かっこいい。

あれ、何を書きたかったんだっけ。そうそう、RubyとかVimとかHaskellとか数学(!)に愛を注ぐujihisa氏*2が明日からバンクーバーに行くらしい。彼をウォッチしているとときめきに事欠かかない。viva連投。オンラインでの交流(というかウォッチ)が98%なので、特に何が変わるわけではないけれど、良い機会なのでラブコールを投げておく*3

id:ujihisa, 北米大陸での健闘を祈っています。Good Luck!!*4

*1:本人による解説記事「JavaScriptへのマルチスレッド・プログラミングの導入」:http://www.infoq.com/jp/articles/js_multithread

*2:ujihisa blog: http://ujihisa.blogspot.com/

*3:浮気ではない。旦那もujihisaファンに改造中。

*4:ちなみにujhisa在日中にVimインストールプロジェクトは無事完了。自分にもインストール中。