読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本番に強くなる

本番に強くなる―メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法
白石 豊
4480878041

ずいぶん前に、いつか読みたいと思ってAmazonのショッピングカートに入れておいた。昨年後半にふと思い出して購入。結果として、2012年に読んだなかで一番印象に残った本になった。シンガポールに本書を運んできてくれた両親に感謝。

著者はスポーツ選手のメンタルトレーニングを主に手がける人だが、本書は一般向けに、スポーツ以外の仕事にも適用する事を念頭に入れて書かれている。「本番に強く」なった人の実例として野球選手やゴルフ選手の話が引き合いにだされるが、各スポーツの知識や興味がなくても、メンタル面を制御して成功をつかんだ人のエピソードとして読むことができた。

実例以外の章も、観念論よりも実践的な話に多くのページが割かれている。長年スポーツ選手のトレーナーを務めてきたひとならではの具体的な記述が多いので、さらっと読んで「わかったつもり」になりにくいのが良い。

自分は、まずは感情を制すること(つまり身体、呼吸、言葉を制すること。感情をなくすこととは違う)、集中力を付けることから実践していきたい。

抜き書き

p.25 メンタルマネジメントの10原則

p.45 プレッシャーをなくすのではなく、対処の仕方を学べばよい

私たちは何ごとかに臨んだときに、「闘う」か「逃げる」かのいずれかをとるしかない。(略)もしもいつも逃げていれば、プレッシャーなどかかってはこない。しかし、それでは何も得ることはできないのである。

p.50 外的プレッシャー克服法

1. 「おう、きたか」と言ってみる
2. プレッシャーの正体を見極める - 外からか? 内からか? 両方か?
3. 「みんないっしょや」と言ってみる - まず外圧を受け入れる

p.69 内的プレッシャー克服法"感情コントロールの技術"

感情がパフォーマンスに大きな影響を及ぼすのであれば、それを良い方向へ導く手立てを講じなくてはならない。それならば、仮にプレッシャーで硬くなったり不安で怖くなったとしても、それを外に見せるのはやめること。そして、うまくいっているときの自分をまず外側から徹底的に演じることが一番だというのである。
(略)
「emotionをコントロールしたければ、motionをコントロールせよ」

p.100 「前後際断」

p.116 自信についての誤解

「一流のボクサーほど、試合の何ヶ月も前からゴングが鳴るまでずっと怖がっているもんさ。怖いから練習するんだよ。ところが三流の奴ときたら、ゴングが鳴るまでは平気な顔していてろくな練習もしやしない。それが始まったとたんにガタガタ震えるんだから勝てっこないやね。恐怖心というのは火のようなもので、使い方によってはこれほど便利なものはないが、ちょっと間違うとたちまち私たちを焼き尽くしてしまう。」
(略)
「大丈夫、やれそうだ」と考えられる心の奥底に存在しているものが、セルフイメージ=自己像である。(略)
そして、その大きさこそが自信の大きさと非礼する。逆にいえば小さく凝り固まったセルフイメージを拡大できれば、本番に先立って自信が持てるということになる。

  • セルフイメージの大きさと自信の大きさ
  • 結果を出すためにあらかじめ自信を持つ

p.127 適切な目標設定のための10ステップ(目標はSMARTに)

p.132 アファメーションによるセルフイメージの拡大

起こることについて考えたり話したり書いたりすればするほど、そのことが起こる確率は大きくなる

  • アファメーションをつくる際のルール
    • 1. すべて肯定文で
    • 2. 主語は「私」
    • 3. 目標は「〜である」「〜をやりとげている」という形で

p.156 ~ 集中力を鍛える
p.160 インナーテニス
p.168 ヨガの利用 − 体操、調気、制感

p.184 ゾーン by グラハム
p.195 フロー by チクセントミハイ

p.225-229 一日だけのタイムマシン

気になる文献

米長邦雄「運を育てる」(クレスト、1993)
天外伺朗「マネジメント革命」(講談社)
ジム・レイヤー「メンタル・タフネス)