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日本人とユダヤ人

日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)
イザヤ・ベンダサン Isaiah Ben-Dasan

角川書店 1971-09
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以前から何度も目に留まっていた本だが、ヨガブロガーさんの書評を読んで、改めて興味を持ったのを契機に注文した。1970年発売のベストセラー、著者は神戸生まれのユダヤ人イザヤ・ベンダサン…これは実は、書籍中に「著者の友人」として登場する山本書店店主の山本七平氏(山本氏が著者というのは後々まで明かされなかった)。

Wikipediaによるとユダヤ人の理解や細かいエピソードについては信憑性が怪しい点もいろいろあるようだが、大筋のテーマに大きな影響は与えないと思う。

特に考えさせられたのは以下の指摘。40年以上前に出版された本書がいまだに版を重ねている理由が理解できる。

日本人には「秘密=罪悪」といった意識があり、すべて「腹蔵なく」話さねば気が休まらない。と同時に、秘密を守るということがどういうことか知らない。(中略)「腹をわって話す」「口でポンポン言う」「腹はいい」「竹を割ったような性格」こういった一面がない日本人は、ほとんどいないと言っていい。従って相手に気をゆるしさえすれば、何もかも話してしまう。しかし、相手を信用しきるということと、何もかも話すこととは別なのである。話したため相手に非常な迷惑をかけることはもちろんある。従って、相手を信用しきっているが故に秘密にしておくことがあっても少しも不思議ではないのだが、この論理は日本人には通用しない。

互いに交われば相互に理解できると単純に考えている日本人があまりに多いからである。ジャンボ時代がくれば、世界はもっともっと狭くなり、お互いに方をふれあい、話し合う機会はますます多くなり、日常のこととなるかもしれない。だが、それが相互理解に通ずるなどと、絶対に安直に考えてはならない。もしそうなら、ユダヤ人はもう二千年も、西欧人と肩をふれあって生きてきているのである。