アルメニアに行ってきた エレバン市内編

今回の旅行は、始めから終わりまで専属ガイド&ドライバーに連れ回してもらった。自分にしては珍しいスタイルだ。それというのも、アルメニア国内の公共交通機関はあまり発達していないので、郊外しかも山の上にある教会を回ろうとすると車(又はタクシー)必須だから。そして旧ソ連国で英語はあまり通じず、アルメニア語は独自の文字を持っていて一朝一夕では判読できるようにはならないから。

そんなわけで、空港にはガイドとドライバーが揃って出迎えにきてくれていた。
ホテルにチェックインした後、まずはYerevan(エレバン)市内をざっと観光する。この日はvictory dayロシア帝国がドイツに勝った日)の祝日で博物館はみな休み、お店も閉まっているところが多かった。

そしてエレバン市内にあるCascade(カスケード)と呼ばれる、箱根彫刻の森美術館を彷彿とさせる、美術品が置かれた屋外公園に行った。屋内美術館も併設しているが、こちらは祝日のため休み。丘の上から下まで階段状に続いて行く公園を歩きながら、そこかしこに置かれた現代美術作品を見て回った。なかなか面白かった。
Yerevan, Cascade Yerevan, Cascadea
Yerevan, Cascadea Yerevan, Cascade

カスケードは1971年のソ連時代に建設開始、1980年に第1段階が完了した後、ソ連崩壊の影響もありしばらく建設が止まっていた。2000年代に入ってからアルメニア政府が建設を再開、今もまだ建設途中らしい。なおこの「建設途中」という状態、この後、旅行中に幾度となく見かけることになる。公共施設だけでなくレストランや住居、ショップ等、そこかしこでしょっちゅう工事をしている。ガイド曰くこれはアルメニアの国民病で、彼が住んでいるアパートでも常にどこかで住人が改築作業をしていて、「なんでお前はやらないんだ?」と訊かれることもあるそうな。
Yerevan, Cascadea

カスケードを出たところにあった水飲み場で子供が水を飲んでいる様子をさして、ガイド氏が「エレバンの水道水は安全だし、おいしい。ボトルの水を買う必要はない。試してみろ」というので怖々飲んでみたら、たしかにおいしい。アルメニア滞在中はその後も水道水を飲みつづけたが、特に問題はおきなかった。

その後はエレバン市街をガイドに連れられて散歩した。オペラハウス前に、アルメニア出身の作曲家・ハチャトゥリアンの大きな銅像があった。5月のエレバン市内は暖かく、歩き回っていると汗ばむほどで、老若男女問わずアイスクリームを食べ歩きしているひとをよく見かけた。Republic Squareでベンチに座りながらアイスを食べているひともいた。
Yerevan Opera House, Statue of Khachaturian Yerevan, Republic Square

この日は祝日でどこも閉まっているし、長時間飛行機に乗った疲れもあるので早めにホテルに戻り、ホテル近くのレストランで夕食にした。片言の英語を話す店員に「サラダはつけないの?つけたほうがいい」と言われ、アドバイスに素直に従ったところ、生トマト+キュウリ、マリネ的サラダ2皿、パン2種類…と前菜がたっぷり出てきて、どれも美味しかった。たっぷりの玉ねぎとハーブが添えられたバーベキューチキンも美味。副菜のジャガイモもホクホクだった。
Dinner at Yerevan Dinner at Yerevan