あなたにとって、仕事とはなんですか?

お菓子を仕事にできる幸福
お菓子を仕事にできる幸福

上司曰く「今日が1番の山場!」とのことで、今日は夜遅くまで残業。といっても、途中でお昼寝休憩を貰ったので、実働時間は普段と大差ない気が。。。お昼寝タイムに帰宅して、ふとこの本を手に取りました。先日実家に帰った際に「これは手元に置いておきたい」と思って持ち帰ってきた一冊です。とても薄い、飾り気の少ない本です。中身は絵本。とても素朴な言葉と、かわいらしい切り絵の写真が収められています。


仕事ってなんだろう。
それは、ほうっておいても当たり前のようにそこにある、カチコチの石や岩じゃない。
一人一人の、一秒一秒があつまったもの。

<中略>

だから、その一秒をともにするだれかのことを、いつも考えながら歩いていこう。


この本は、東ハト・・・一度倒産して、民事再生法を申請したお菓子会社が、再出発の際に作った社内用絵本の普及版です。お菓子会社の社員が読む本ですから、そんなに小難しい表現は使われていません。でも、とてもあたたかい。仕事に対する真摯な姿勢と、密やかな情熱を感じることができます。


現実的な話をすると、お菓子会社はそんなに利益率の高い商売ではありません。だから社員のお給料もそんなに高くない。しかし食品を扱うため、何か問題が出ると大騒ぎになります。傍から見ていて、割に会わない商売だよなぁと思います。でも、それでもお菓子作りを仕事にしたいと思う人がいる。彼ら彼女らのおかげで、私は今日もおいしいチョコレートを食べることができます。


あなたの仕事も、私の仕事も、どこかで誰かを幸せにしています。その誰かの幸せを思って、あなたも幸せになれるなら、あなたにとってその仕事は天職かもしれません。

自分1人で楽しいことは何よりも大切だけれど、一歩引いて、自分の仕事がだれかに与えている影響について考えを馳せてみるのも、良いかも?・・・と考える心の余裕を与えてくれる一冊です。