最近読んだ本2007年1月

この他にも色々読んだ気がしますが、思い出せるものだけ記録しておきます。

文明の憂鬱

平野啓一郎のエッセイ集。1枚の写真をもとに話を広げる前半と、主に社会現象をテーマとした後半、どちらも独自の視点ときりりとした語り口で面白かったです。彼の書く文章の端正さに惚れ惚れしました。

顔のない裸体たち

性的な描写も結構ありますが、いやらしさを感じさせない文章は流石。「顔をモザイクで隠されていれば、私は裸になれるのか?」という帯文句にある通り、ネット社会と現実の「顔」がテーマ(だと思います)。久しぶりに面白くて読み止まらなくて、平日なのに午前2時まで読みふけってしまいました。

ノート〈1〉万里の長城

カフカの残した草稿のなかからまとまりのあるものを収録した短編集。カフカの作品は脳味噌の使い方がぶっ飛んでいて、いつ読んでも新鮮です。よく理解できていないとは思いますが、かなり好きな作家の一人。

日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究

昨年秋ぐらいに買った本の再読。太平洋戦争の失敗から日本人の弱点を考える。歴史を通してビジネスを考える。面白かったです。後日「譲ります」タグをつけて紹介する予定。

わたしを離さないで

まだ読み途中。面白いのですが、分厚くて持ち歩きにくいのが難点。主にお風呂とベッドで読んでいます。