あたたかな町、函館に行ってきた

仕事納め翌日の始発電車に乗り込み(羽田にて飛行機に乗り換え)、函館に行ってきました。外は寒いものの建物の中はぽかぽか、人が少なくて空気が綺麗。とても快適な2泊3日を過ごしてきました。

1日目

行ったところ

はこだて未来大学に潜入してきました。五稜郭のバス停から30分くらいかけてたどり着いたのは、こんな大学。
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写真ではわかりにくいのですが、ガラス張りでえらく近未来的。一瞬、ガンダムかエヴァンゲリオンでも造っているんじゃないかと疑いました。中はこんな感じで、現代美術館と言われても信じてしまいそうな建築。山本理顕デザインで、2002年日本建築学会賞を受賞しているそうです。
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校舎内を散策したり、図書館を見学したり。この図書館、小規模な大学にも関わらず、数学、情報科学、物理、生物、芸術、環境、etc...と広範囲な品揃え、冊数も決して貧弱ではなく、映像メディアも充実。純粋数学分野で世界的権威のある=ハイレベルな論文も多数掲載されている学術雑誌も購読されていて驚きました。science, art分野が好きな私にとっては、知的好奇心が満たされる空間です。近くにあったら通いたい。あまりの書架の充実ぶりに、台所事情が若干心配になりましたが。

2日目

行ったところ

教会巡りをしてきました。正教、カトリック、聖公会の3つの流派の教会が一カ所に集中していたので、気軽にはしごできました。3教会ともユニークな建築で、建築素人の私でも楽しめました。元町教会と聖ヨハネ教会を、坂の上から撮影しました。
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ハリストス正教会と聖ヨハネ教会は外観のみですが、元町教会は礼拝堂の見学も出来ました。中にはイエスが裁判されてから葬られるまでの様子を描いた壁像「十字架の道行き」が飾られていました。14枚の壁像を鑑賞しながら、自分はキリスト教の「物語性」が好きなのだなと実感しました。
私はイスラム教の偶像崇拝禁止から生み出された見事な紋様も好きですし、仏教の輪廻転生の考え方、そして日本仏教特有の鷹揚な信仰感にも親しみも持っています。その一方で聖書や美術に表現されるイエスにまつわる物語性、美しいメロディを持った賛美歌にも惹かれます。母がミッション系大学出身+英語好きなので、幼少時から賛美歌に触れる機会もぽつぽつありましたし、自分がキリスト教系大学で信者の先生にお世話になったことも関係しているでしょう。原理主義的な人や、熱烈な信者の人に会うと腰が引けますが「のんびりと時間をかけて知識を深めていきたいな」という程度の感情は抱いている次第です。*1

教会巡りの後は、日暮れまでcafe mountain BOOKsに居座って、ぼんやりとお茶とお菓子をいただきました。このカフェ、壁の本棚にはデザインや建築・生活関係の本がずらり。家具は古いものを集めて丁寧に手入れをしている質感。急な坂道の上(函館山の入り口)にあるので、窓の眼下には町並みが広がります(↑の教会写真は、このときに撮影したもの)。愛らしいものたちに囲まれた居心地の良い空間で、外は寒いけれど室内は暖房ぽかぽか。幸せなひとときでした。

3日目

行ったところ
・・・特になし。
起きたら風がびゅうびゅう、雨が窓に打ち付ける天候のため、ホテルからJR函館駅までタクシーで移動、駅構内でお土産を購入して、まっすぐ空港に向かいました。タクシーの運転手さん曰く、明日から1月4日くらいまで大雪の予報だとか。最近は雪のない正月も珍しくないと言っていましたが、今年はしっかりと降雪しそうですね。降雪はもちろん大変だと思いますが、私は寒いところが好きなので、いずれ雪の積もった北海道にも行ってみたいです。*2

*1:でも今のところ浄土真宗信者。南無阿弥陀仏を称えれば成仏できる、悪人でもOKという、ゆるい考え方が好き。

*2:函館=北海道から本州への玄関口よりも、もっと北上したほうが、この願望は満たせそう。ただし苫小牧は函館と並んで、道内としては雪が降らない場所らしい。