北に行ってきた シュンポシオン編

「シュッポロ」というお祭りに参加してきた。メイン会場は札幌。29日夜に出発して、31日夜に帰宅するまでの約48時間、まるで夢のような鮮烈なひとときを過ごした。お祭りの見せ場であるシュンポシオン編と、シュンポシオンに興味がない方でも楽しめる観光編の2部構成で、レポートします。
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シュッポロって?

「シュッポロ」を、何も知らない人向けに簡単に説明するなら「本州から「荒野をめざす」ブロガーたちが集まった。彼らはid:elmikaminoこと三上先生とともに、札幌大学の学生さん・OBさんたちを巻き込み、大学会議室を占拠した。涼しい北の大地で繰り広げられる、熱いお祭り」。しかしお祭りの会場は札幌だけに留まらなかった。ウェブ上はもちろん、九州、関西、関東をも巻き込んで、まるで台風のように北上する波動。そしてお祭りは、会期だけで終わるものではない。ずっと前から準備されていたし、もちろん、今も続いている。

シュンポシオンの波動

さて、あの濃密な時間を、どう整理したものか。スケッチブックにあれこれ描くか、マインドマップの枝を広げるか。。。いずれにしても全部を描ききれるとは思えない。ここには参加メンバーのプレゼンを聞いたり、彼らと話したりして、私が受けた波動の断片を記す。

  • 「難しいかもしれないけど」と前置きしつつ、MyOpenArchiveのプレゼンをするid:keitabandoさん。ブログやサイトだけでは伝えきれない、熱い情熱がほとばしっていた。何よりも私が感動したのは「難しいかもしれない、でも、わかってほしい」という熱意。理解してもらうことを諦めた人は、永遠に理解されることはない。誰からも愛される人には、愛されるだけの理由があるのだ。
  • id:simpleAさんのトークは、やっぱり、すごく、面白い。Q&Aで学生さんからでた「なんでそんなにうまくしゃべれるんですか?」という質問は、私がトークを面白い人に会うたびに内心ひっそりと”聞きたい!”と感じていたこと。金城さんの隣に座っていた女子学生さん、聞いてくれてありがとう。
  • id:fuzzy2さんのビジュアル系プロフィールは、それ単体では謎に充ち満ちている。その謎の扉が、シュッポロの地で開いた。その奥行きの深さと行ったら。fuzzyさんとsimpleAさんの謎さ加減は、タイプは異なるものの、どちらも、スゴイ。
  • id:haLRuさんのゲーム哲学。学問としては建築を学び、仕事としてはゲームを学んでいる。かなりレアな組み合わせによって生まれる発想は、やっぱりユニーク。彼と話していると、読みたい本の数、プレイしたいゲームの数がすごいことになりそうだ*1
  • id:phoは、すごく専門的な仕事を生業にしているけど、彼の話を聞くと、あまりそれを感じない。いつもすごいなあと思う。見習おうとしても、「わかりやすく」「正しく」伝えるのはすごく難しい。私はつい説明をはしょって「数学書の編集をしています」と言ってしまう*2
  • id:kany1120、即(すなわ)ち自分。事前にビジュアル系プロフィールも作らなければ、スライド資料も準備しなかった。スケッチブックに描いたレジュメとネット環境だけを使って、えいやっと勢いで発表した。スティーブ・ジョブスへの道は遙か遠い*3

そして名前は覚えていないけれど(ごめんね)、あれこれ話した学生さんたちとOBさんから、たくさんの影響を貰った。ひとりひとりと、ウェブでもリアルでもいいから、また出会えたら良いな。

*1:読みたい本の数は、常に右肩上がりで増えていますが、まずは古典だ。>自分

*2:嘘ではないけど、正しいとは言えない。

*3:カリスマ的なプレゼンで有名なスティーブ・ジョブス氏は、しゃべること・為すことを全て暗記するほど、ばっちりリハーサルするそうな。