世界につながる窓
写真雑誌「DAYS JAPAN」による「地球の上に生きる2009 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展」に行ってきた。新宿のコニカミノルタプラザ(新宿東口駅前のさくらや隣・新宿高野ビル4F)にて、明日15時まで開催中。
本誌は、読者に「楽しみ」をもたらす雑誌ではありません。時には見るのもつらい状況を伝える雑誌です。しかし絶対に目をそらしてはいけないことがあり、私たちはそれを伝えることでこの時代と状況を皆さまと共有し、出口をさぐりたいと思います。
という雑誌なので、見ていて楽しい写真ばかりではない。いや、ほとんどはつらい写真だった。*1
ガザ地区で家族の死に涙を流すパレスチナ人や、中国四川省地震で倒壊した学校の瓦礫の山の中から飛び出した誰のものとも知れぬ腕。ニュースで聞いたことのある事件を取り上げた写真群も多くある。
その中で、自分が特に息を飲んだのは「代理母」(代理出産)の写真。サリー服姿のインド人女性が3人。サリー服の下のお腹は大きく膨らんでいる。三姉妹揃っての妊娠。しかしその中の子供は、生まれた後にヨーロッパにいる「実の母」に引き渡される。
人工授精した卵を、遠い国の女性にお金を払って産んでもらう。自分のお腹は痛めない。きちんとお金は渡すのだから、商売として成り立っている。出産に適した年齢や身体的な問題等、産んでもらう側にも複雑な背景があるのだろう。でも私は、生理的に気持ち悪かった。そこまでして、ヒトには繁殖する価値があるの???