夏休み 不在通知メッセージ

外資系(特に欧州系)の会社で働いてるひとや、欧米にお客さんが多いひとは体験したことがあるかもしれない。日本以外の国、とりわけ欧州諸国は休暇日数が多い*1。特に夏休みは長く、1ヶ月くらい休む人もざらにいる。その間、もちろん電話は繋がらない。メールの返事も来ない。休み中はもちろん、しばしば休みが終わった後も。


休みの間、ふつうは不在通知メッセージが設定されている。これは日本でも欧州諸国でも同じ(だと思う)。しかし自分が休暇中も働いてる人はいるわけで、休み明けにはたっぷり溜まったメールを処理するだけで一仕事。それがイヤな人は休み中も仕事メールをチェックする・・・日本だとよくある風景(だよね?)。


しかしベルギー人研究者のEric Duval's Weblog, 7月12日のエントリー「Vacation messages…」を読んで、薄々知ってはいたけれど、休みに対する感覚の違いについて改めてショックを受けた。以下、抜粋。

ここ数年、私は休暇から戻ってきたらメールボックスを全部まるまるアーカイブ(=読まずにどこかに保存して削除)して、綺麗さっぱりからっぽになったメールボックスで仕事を始めるんだ、と周りに説明している。

他にもいろいろなやりかたがある。Jorisの不在通知メッセージもいい。

2012年8月頭まで休暇です。1人につき1通のメールまで送ってよいことにします。もし1通以上のメールをあなたから受取った場合、1通だけになるまでランダムにメールを削除します。あなたは既(でたらめ*2)に私に1通メールを送っていることをお忘れなく。

(以下、原文)
For a number of years now, I’ve informed people who send me a message that I will archive my inbox when I return and start with a new, empty one. That has kind of worked well for me.

But there are alternatives: I like this one from Joris for instance:

I am on vacation until the beginning of august 2012. I will allow each sender one email. If you send me multiple emails, I will randomly delete your emails until it is pared down to one. Choose wisely. Please note that you already sent me one email.

どうりで返事がこないワケだ・・・とため息をつくとともに、舞台裏の謎がひとつ解けたような、あんまり嬉しくはないんだけど、でもすっきりしたような・・・複雑な気分になった。

*1:日本人が休みをとらないだけという話もある・・・こんな感じ: http://www.cnn.co.jp/business/30005949.html

*2:thanks @kamosawa san