PDFに広告掲載
電子コンテンツから収益を得るための一策として、PDFに広告を挿入する仕組み作りが進んでいるようです。Publishin Weeklyを見ていて気になったので和訳しました。11月30日の記事です。
http://www.publishersweekly.com/article/CA6506629.html?rssid=192
PDFに広告を AdobeとYahooが提携
AdobeはPDFベースのコンテンツに広告を挿入する新サービス(以下Ad Program)のβ版作成のため、Yahooと提携を結んだ。AdobeのKurt Garbeによると、Ads for Adobe PDF Powered by Yahooという名のこのAd Programの目的は、出版社にPDF版デジタルコンテンツを収益化するための選択肢を提供することだという。β版に参加する出版社はPearson Education, Reed Elsevier, Meredith。これに留まらず、Adobeはできる限り多くの出版社の参加を期待していると、Garbeは語る。
Ad Programの簡単な流れについて、説明しよう。Ad Program参加出版社がPDFをAdobeに送ると、PDFはAd Programの参加ファイルとしてタグ付けを施される。出版社に送り返されたファイルは、どこでも出版社の置きたい場所に設置できる。ファイルが読者(ユーザー)によって開かれると、コンテンツに関連する広告がYahooから送られてくる。出版社は広告報酬の一部を受け取る。報酬はYahooによって管理される。
Ad Programに興味のある出版社は、こちらを参照のこと。→http://advision.webevents.yahoo.com/adobe/
感想
電子書籍の収益モデルについては、業界内でもあーだこーだしているようです。進めているうちに道が見えてくるだろうという楽観派と、コストの割に収益に結びつかないという悲観派に大別できますが、前者のなかでも色々な模索をしている人たちがいるわけで。広告による収益化というのは、インターネットを見ていると自然な流れでしょうか。紙の雑誌も広告で支えられているようなものだし。でも、読者としては広告は入って欲しくないです。特に文学作品には御免こうむりたい。広告なしの正規版、広告ありの廉価版みたいな使い分けもできそうですね。