読書メモ

2008年の6冊目


川崎 和男 / ソフトバンククリエイティブ(2005/06/29)
Amazonランキング:47998位
Amazonおすすめ度:
素晴らしい
著者からプレゼンテーションに賭ける息吹き、エネルギーをもらえる。
媚びないプレゼンテーションをしよう!

ちょっと冗長だけど、プレゼンスキルではなく、プレゼン心構えを説いた、ありそうでなかった1冊。もう2回くらい読みたい。

  • 「発想・表現・伝達」:プレゼンテーションの基本要素
  • 相手に自分のアイディアを伝えるのに必要なのは、わがままさと誠実さ
  • わがままを通して周囲動かす=権利を行使するためには、何をしていきたいのかを明確に、明るく公表する義務がある。
  • 自分のアイデアを死ぬほど愛せ
  • 「AとかけてBと説く。その心はC」という表現ルール
  • 服装は、本人が思っている以上に注目されている
  • こだわりの有無はセンスとの関係値

2008年の7冊目

[rakuten:book:12709089:detail]
河合隼雄特集。小川洋子の対談目当てで、久しぶりに読みごたえのある雑誌を買った。各駅停車しか止まらない駅の喫茶店で、コーヒー片手に読みふけった。

小川 一方で、『源氏(物語)』は、ほとんど失恋、出家、失恋、出家の物語です。出家ということが身近にある時代だった。つまりそれだけ、死の世界が日常生活にものすごく近くて、一歩踏み出せば行けるっていう感覚だったんでしょうね。
河合 むしろそっちが大事で、行く準備をしてちゃんと行くということがあった。考えたら、生きている時間よりも死んでからの方がよっぽど長い。ところが出家をしようと思うけれども、この世の絆(ほだ)しでなかなか出来ない。絆しいうのは、今の絆(きずな)ですね。今は「親子の絆」とか「絆」はプラスのイメージになっているけれど、あの頃はむしろマイナスのものだった。この間そういうことを書いたんです。今の若者は、親子の中途半端な絆によってなかなか家出が出来ないと。昔はこの絆しによって出家が出来なかった。だけど人間はやっぱりどこかで家を出ないかんわけです。出家というのは、この世を出るわけですから、すごいことです。
小川 究極の家出ですね。
河合 そういうことです。まさに「出家」は「家出」ですから。それでそういう時に「絆」という同じ漢字が使われているのは面白いでしょう。「絆し」を断ち切って出家するから意味があるんだけど、初めからなかったら家出は価値がないんです。

このあと「今の若者たちは、その絆がなさすぎて、出家もクソもないということなんですよ。何していいかわからない。ニートなんかがそうだと僕は思います。」と続くのだけれど、そこに限定せず、いろいろな読み方をすることができて、おもしろい。
http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/