小説を読んだ

ひさしぶりに新刊で文学作品を買いました。

あなたの呼吸が止まるまで

あなたの呼吸が止まるまで


1500円で楽しい夜が手に入るのだから、小説読みは安価な娯楽だと思います。もちろん当たり外れありますが、それはいくら積んでも同じこと。外れのときでも、映画館を途中で出るよりは、本を途中で投げ出すほうが気楽にできるし、当たり作品に出会ったときは、心行くまで言葉を反芻することができます。ローリスクハイリターンの娯楽、それが読書也。



で。久し振りの新刊小説本。普段は文庫本になるまで待つ派なのですが、この本は見掛けるたびに立ち読んでいて、今日も手に取って、「これは今読むべきなのか」と思い立ち購入しました。島本理生作品はいつも立ち読みで済ませていたのですが、ひさしぶりに女性作家らしい切り口の小説を読みました。人の感情って不思議。あんなわけのわからないものを、常日頃使う言葉を駆使して描く小説家は、まぎれもなく芸術家なのだと実感しました。そんな作品です。*1

*1:帯の文句はひどいので、視界に入れずに廃棄することをオススメします。