楽しみかた
私はたくさんの本を買うし、読む。*1その一方で、結構な数を売って、捨てている。売ったり捨てたりしてしまった本の事は、だいたい忘れ去ってしまう。
いっぽうで、私はほとんど映画を観ない。1年に1本程度、2〜3本観れば多いほう。だけど、気に入った映画は、何度も観る。まったくの素人だから、カメラワークがどうとか、俳優の演技がどうとか、よくわからないけれど、幾度も観て、映画の世界に浸っているのが幸せ。
私とは逆に「本はほとんど読まないけれど、気に入った本は何度も読む」一方で「映画はたくさん観る。だけど忘れてしまった映画も多い」という人もいるのだろう。どちらの楽しみかたが良いとは、言えない。好みの問題だと思う。
でも、私は「良いもの」を判るようになるためには、たくさんのものに触れるのが手っ取り早いと思うので、本に対する今のスタンスを変えるつもりはない。その一方で、ときどき「素晴らしい映画がたくさんあるのだから、映画にももっと時間を費やしたい」とも思う。でもまあ、時間は有限なので、と思ってまた始めに戻る。そもそも本でも映画でも、自分が死んだ後に生まれる、素晴らしい作品には触れられないわけで。人間ってなんて不完全なのだろう?なんて、果てもなく思考が飛躍したりして。
*1:本当にたくさん読む人からは笑われるほどの少量だろうけれど、統計を取ったら「たくさん」のほうに属すると思う。