原美術館に行ってきた
品川にある原美術館でやっている「ウィンター・ガーデン」を見に行ってきた。これから海外巡行をする、現代日本美術家の作品展示。7月20日(月)=3連休最終日まで。
感想
お目当ては、八木良太の「VINYL」。氷のレコード。
実は私は、初台のICCで行われたイベントでも鑑賞したことがある(id:kany1120:20080511:1210499709)。
さくらもち
氷で作ったレコードで、音楽を流す。機材は普通のレコードプレイヤー。レコードに針を落とすと「Moon River」が流れる。普通のレコードと変わらない。でも、プレイヤーの上で回っているのは、半透明な氷のレコード。常温下の氷は、時間が経つと、溶ける。1番が終わって2番に入るか? くらいのころ、ループに入ってしまった。止めずに流し続けていると、いつの間にかループから抜け出す。だんだん音が小さくなる。また別のところでループにはまる。ノイズが増える。音が小さくなる。Moon Riverの歌詞が、聞き取れなくなる。定かではないけど、メロディはわかる。ループしていることはわかる。音が小さくなる。音楽なのかノイズなのか、だんだん解らなくなる。音はまだ聞こえる。でも、すでに、音楽の体は為していない。針が止められる。レコードが外される。プレイヤーの上、透明な液体が残る。
今回は夏で、土日の午後で人が多くて、音楽はあまり長持ちしなかったけど、音楽が音に変わる感覚は相変わらずだった。
なお実演時間は
- 火〜土:13:00、15:00(水曜のみ19:00も)
- 日・祝:11:30、14:30、15:30
会場で初めて絵を見た佐伯洋江「Untitled」も良かった。
余白をたっぷりと取った画面に、繊細な筆遣いで描かれた植物のようなモチーフ。ぱっと見、日本画にも通ずる白と黒の対比が美しかった。
参考:404 Not Found