2010年末〜2011年5月 読んだ本
デジタル時代の著作権 (ちくま新書)
野口 祐子
旦那さんから奪って読んだ。難しいことをごまかさず、でもわかりやすく書いてある超良書。そうです、著作権ってややこしいんです・・・。内容についてはphoのレビューをご参照ください。
創造への飛躍 (講談社学術文庫)
湯川 秀樹
湯川先生繋がりで、原発事故が起きてから朝永先生が「量子力学と私」の中で原子力という力の使い方について思うところを書いていらした事を思い出した。朝永先生のような偉大な人たちでもどうしたらいいか分からなかったものと向き合わねばならない状態に、日本人と世界中の人たちは置かれている。
「科学技術大国」中国の真実 (講談社現代新書)
伊佐 進一
正月に読んだ。中国の科学政策・研究現場の強みと弱み。それに日本の科学界がどうつきあうべきか。恐れてばかりいるのではなく、日本は中国とお互い弱い部分を補完しあい、よきパートナーになれる可能性があると著者は主張する。これについては書きたいことがたくさんあるので、エントリを分けて。
Analyzing Business Data With Excel
Gerald Knight
「読んで」いるわけではないが、会社の机に置いて時間があるときに眺めている。こういうものは頭に入れておかないと、いざというときに使えない。自分はプライベートでもExcel使って遊びたい人なんだけど、周りを見ているとそうでもないようで不思議。
The Sirens of Titan: A Novel
Kurt Vonnegut
rinta6uさんによる紹介を読んで、「タイタンの妖女」がどうしても読みたくなったので、シンガポールの図書館で借りた。面白かった。洋書が気軽に読めるのは当地の良いところ。
戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)
加藤 陽子
一時帰国時にジュンク堂でふと目に留まって購入したら、大当たり。シンガポールに来てから近代史を知らないため恥をかくことが少なくないので、明治以降の戦争の歴史を知るには良い導入になったと思う。しかし
為政者や国民が、いかなる歴史的経緯と論理の筋道によって、「だから戦争にうったえなければならない」、あるいは、「だから戦争はやむをえない」という感覚までをも、持つようになったのか、そういった国民の視覚や観点や感覚をかたちづくった論理とは何なのか、という切り口から、日本の近代を振り返ってみようというのが、本書(講義)の主題となります。
という内容なので、戦争そのものについては全くと言ってよいほど触れていない。引き続き日本・アジア地域の近代史については要知識補完だな>自分。
読んでいる最中
テクノロジーが変える、コミュニケーションの未来―人の精神活動を支える情報通信技術
中津 良平
シンガポールにいる日本人研究者のなかで、自分の興味分野にいちばん近しいことをなさっているのが中津先生。ブログも幅広いトピックを扱うだけでなく、ウィットに富んだ内容で面白い。
The Moon and Sixpence (Penguin Classics)
W. Somerset Maugham Robert Calder
「月と六ペンス」。よなよなエールがシンガポールで飲める!とTweetしたところ、中の人から
@yohobrewing / ついに!よなよなエールだけに「月と6ペンス」の作家ゆかりの...
とコメントをいただいたので、図書館で借りてきた。サマセット・モームは「人間の絆」で原著読破に挫折したことがあるので、今回はちゃんと読み切りたい・・・。