アルメニアに行ってきた ハガルツィン修道院、ディリジャン、セヴァン湖
朝食後、ホテルの犬と遊んでから出発。この犬はとても人なつこくて可愛かったが、毛はゴワゴワと硬かった。当地では犬や鶏、牛や羊が道をふらふらと歩いていることがよくあったが、ほとんどの動物は野生のまま生きているような雰囲気で、柔らかいペットフードを食べて育った動物とは比べ物にならないくらい硬そうな毛皮をしていた(どちらが良いというのではなく)。
この日訪れたのは
- Haghartsin Monastery(12-13世紀、ハガルツィン修道院)
- Old Dilijan town(ディリジャン町)
- Sevan Lake, Sevan Monastery(セヴァン湖、セヴァン修道院)
- Tsaghkadzor town(ツァグカゾール町)
午前中は快晴で、窓を通り過ぎて行く景色が美しい。ガイド氏も認める美しさで、何度か車を停めて写真撮影をした。
琵琶湖の2倍ほどもある大きなセヴァン湖のほとりにある町・ディリジャンを通りすぎ、ハガルツィン修道院へ行く。山奥にひっそりと佇むハガルツィン修道院は、その美しさに感動したアラブ人(もちろんイスラム教)のお金持ちが修復のための資金を提供したとか。ここも複合施設で、教会や修道院に加えて僧院や食堂として使われていた建物もあった。食堂の建物内で同修道院を撮影した写真を展示していて、20世紀前半?に行われた修復工事のときの写真も飾られていた、白黒写真がそれ。
入口に、1〜2年前に雷に打たれたという朽ちたクルミの木があった。「朽ちた」と書いたが、まだこの樹木は生きていて、新しい枝が出てきている。根元には猫がじっと座って、観光客を眺めていた。
ディリジャンに戻って土産物屋を見てから、レストランで昼食休憩。その後、セヴァン湖に浮かぶ半島にあるセヴァン修道院を見学した。
セヴァン湖はソ連時代に水位を人工的に下げたため、昔は離れ小島に立っていたこの半島が、今は陸続きになっている。だから正確にはいまは「半島」ではない。セヴァン湖は1000年単位で水位が上がったり下がったりしているという調査結果もあるので、修道院が建てられた時代も今のように陸続きだったのかもしれない。
この日は、ツァグカゾールというスキーリゾートにあるホテルに泊まった。冬になるとロシア人はスキーをするためにアルメニアに来て、ツァグカゾールや他のスキー場で休日を過ごすらしい。ロシアには(たぶんスケート場はあるけど)良いスキー場がないいっぽう、南コーカサスの山は雪質も良くスキーにはうってつけだとか。
夕食ではロールキャベツによく似たドルマという料理が出てきた。トルコやヨーロッパ各国でも似たような料理はあるようだが、アルメニアのトマトソースがたっぷり使われていて、とても美味しかった。