オバマスピーチ@エジプト

la dolce vitaさんのエントリ「歴史を変えるスピーチ」を読んで、Obama's Middle East speechを見た。*1

コーラン、旧約聖書新約聖書を引き合いに出しながら語るスピーチ、かっこよすぎる。イスラエルとパレスチナの問題も、アメリカがしてきたいろいろなことも、きちんきちんと触れていて、真摯なスピーチだなあと感じ入りながら鑑賞した。

アラブ周辺の問題については、最近「まんが パレスチナ問題」を再読して、むつかしさの片鱗が見えるようになった。特に英国と中東圏は歴史的に複雑な(ていうか英国ひどい!的な)関係にあって、そのためアメリカの果たす役割が大きくなった側面があるみたい。

まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)
山井 教雄

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一時期、「宗教色の薄い日本だからこそ果たせる役割がある」という論をよく見かけたけど、最近あまり聞かない。911以来、危うきに近寄らず感が漂っている気がする。近寄らなくてもイスラム圏は拡大しているんだから、いずれ関わることになるでしょ、と個人的には思う。だからってわけじゃないけど、写真満載の新書「メッカ」も良かった。
カラー版 メッカ―聖地の素顔 (岩波新書)カラー版 メッカ―聖地の素顔 (岩波新書)
野町 和嘉

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スピーチの最後近くで、科学政策についての言及もあった。"create green jobs", "digitise records"という言及があることが面白い。日本の政治家からあまりこういう言葉を聞くことはない気がする。
特に「教育が仕事につながる」という発想が、最近の日本にはないなーと思った。大学の教育は仕事に繋がらなくて当たり前な感があって、なんだかネガティヴだなぁと思う。繋がるか繋がらないかは自分の動き方次第じゃないかな。

We will open centres of scientific excellence in Africa, the Middle East and South East Asia, and appoint new science envoys to collaborate on programmes that develop new sources of energy, create green jobs, digitise records, clean water, grow new crops.

おまけ

youtubeにもあったので、貼っておく。

*1:ポーランド行ってきた記事は、たぶん週末あたりに書くと思う。