中国台頭の終焉

北京出張少し前から読み始めて、帰りの飛行機で読み終えた。現在の中国がどういう状態なのかを経済的側面から、善し悪しはともかくとして、どんな状態なのかを知りたい…という目的にはかなっていた。中国台頭の終焉 (日経プレミアシリーズ)津上 俊哉 日本経…

ステーシーズ ― 少女再殺全談

前日の晩から読み始めた大槻ケンヂ「ステーシーズ」文庫版(を自炊したもの)を朝の電車内で読了。文句なしに面白かった。1997年出版だから既に15年経っているのだが、全然古びていない。 ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)大槻 ケンヂ 角川書店 2008-03…

ステーシーズ ― 少女再殺全談

前日の晩から読み始めた大槻ケンヂ「ステーシーズ」文庫版(を自炊したもの)を朝の電車内で読了。文句なしに面白かった。1997年出版だから既に15年経っているのだが、全然古びていない。 ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)大槻 ケンヂ 角川書店 2008-03…

勝ち続ける意志力

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)梅原 大吾 小学館 2012-04-02売り上げランキング : 46Amazonで詳しく見る by G-Tools ちきりんブログを読んで興味を持った。Kindle版があったし、500円程度だったので気軽に購入した。昨年末に「本番に強くなる」を読んで以…

ルードウィヒ・B

手塚治虫の漫画をちゃんと読んだのは初めてだったかもしれない。ベートーヴェンの伝記物。作者の逝去により未完だが、文庫512ページと決して短くはない。また終わりも比較的キリが良いところで終わっているのが幸いだった。ルードウィヒ・B (手塚治虫文庫全…

本番に強くなる

本番に強くなる―メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法白石 豊 ずいぶん前に、いつか読みたいと思ってAmazonのショッピングカートに入れておいた。昨年後半にふと思い出して購入。結果として、2012年に読んだなかで一番印象に残った本になった。シンガポ…

2012年 よかった探しリース

久しぶりに、結城先生のよかった探しリースに参加します。 ←左手 | よかった探しリース | 右手→ 目標の1つ、引越1回までを無事達成 20代の引越回数は11回でした S社に転職した 出戻りと申しますか 北海道旅行でふくろうを腕に載せた 軽かった・・・(感動) …

数学に魅せられた明治人の生涯 読了

数学に魅せられた明治人の生涯 (ちくま文庫)保阪 正康 筑摩書房 2012-02-08by G-Tools 自分内のキーワードである「数学史」に触れるトピックなので、シンガポールの紀伊国屋で手に取った。とはいえ数学の内容にはそれほど深く踏み込まない、明治時代の数学好…

シンガポールの教育事情

Wordpressのほうから転載。 シンガポールに住んでいると、求人広告等で"O Level以上""A Levelから"等の文言を見かけたり、友人と話していて「日本ではSecondary Schoolに行くのは何歳から?」と聞かれたり、日本とは違う教育システムなのだと感じることがあ…

The Art of Influence

ストーリー:MBAを卒業したばかりの青年Marcus Drakeはひょんなつながりから億万長者のBobby Goldと数日を共にすることになった。Bobby Goldは数多くのビジネスを立ち上げ一代にして億万長者になり、自家用ジェットで世界中を飛び回りつつ幸せな家庭を築き、…

統計学を拓いた異才たち その2

その1から続き。箇条書きと引用句のところは本の内容、平文は自分の感想。 原著を図書館で借りて併せて読んだ。原著はタイトルもカバーも統計・数学の本らしさが全くなく、図書館でも「ノンフィクション」の棚に分類されていて、探し出すのに少し手間取った…

裸の経済学(原著 Naked Economics)

元The Economist記者のCharles Wheelanによる経済学入門書。軽い読みくちで経済学のベーシックをさらうことができる。アメリカで活躍なさっている経済学者氏のブログ若き経済学者のアメリカ - 裸でホンネの経済学を読んで手に取った。日本語翻訳はあいにく絶…

統計学を拓いた異才たち (原題:The Lady Tasting Tea) その1

すごく面白い。数学史としても歴史としても人物史としても。翻訳も悪くない。しかし中身がしっかりばっちりしてるから、理解するにもノートを取るにもすごく時間がかかる。統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)デイヴィッド・サルツブルグ 竹内惠行、…

夏休み 不在通知メッセージ

外資系(特に欧州系)の会社で働いてるひとや、欧米にお客さんが多いひとは体験したことがあるかもしれない。日本以外の国、とりわけ欧州諸国は休暇日数が多い*1。特に夏休みは長く、1ヶ月くらい休む人もざらにいる。その間、もちろん電話は繋がらない。メ…

日露戦争、資金調達の戦い

追記。著者ブログ「出版の意図?」にて、なぜ今このタイミングで日露戦争を資金調達・ロジスティックの面で分析する書籍を出したのかが語られている。「坂の上の雲」が好きな人は多く、あれはあれで良い本だけれど情緒に流れすぎている。こういう冷静な視線…

銃・病原菌・鉄 (Gun, Germ, Steel)

読書の楽しみ、知らないものを知る喜びを思い出させてくれる名著。上巻は知的興奮しながらあっという間に読み切ったし、「なぜなぜ」と掘り下げていく著者の姿勢も、長大な内容をまとめている本のストラクチャーもおもしろかったが、読後に知識として残る(…

Hugo, しあわせのパン, The Artist

最近飛行機の中で見た映画3本。 Hugo 監督 Martin Scorsese 主演 Asa Butterfield,Chloë Grace Moretz 1930年代のパリが舞台、良質の人間ドラマ。子役2人がかわいい。映画黎明期〜大戦後でそんなに変わったのか、聞きかじってはいたが映画というのは本当に…

南北朝鮮(北朝鮮と韓国)の事情と歴史を知る

「幸せな統一のはなし」安英民著 李一満訳 (北)朝鮮と韓国の統一を望む著者による、朝鮮の社会システム解説と、なぜ南北統一するべきなのかという話。タイトルをはじめ、日本語で表すと極端な表現が散見されるがそれは韓流ドラマやポップスでも同じなので…

Amazon 創業記 / Jeff Bezos半生記

メロボルン旅行の最終日、Galaxy Tabがお亡くなりになり読むものがなくなったので空港で購入した。33AUD. 待ち時間2時間+シンガポールまでの飛行機8時間でだいたい読み終わった。 One Click: Jeff Bezos and the Rise of Amazon.comRichard L. Brandt Portf…

漫画でわかるEconomics入門 Volume 2: Macroeconomics

ミクロ経済と違ってマクロ経済はまだ「unified theory」がない。今のマクロ経済本と10年後のマクロ経済本はまったく違ったものになるだろう・・・ということで、volume2は色々なトピックを少しずつつまみ食いしていく感じだった。ミクロ経済が数学を多様し…

英語でインプット → ?

(2009年に書いた文章)(第15回The Economist読む隊議事録を書いていたら、話が拡散して雑談になってしまいました。なので、冒頭は議事録と全く同じ+とりとめのない文章です。)今回はイスラム金融の話。イスラム建築に興味があるため、イスラム教につ…

冠詞むずかしい

数日前から日向先生がTwitterで冠詞についてあれこれ取り上げてらっしゃる。仕事でメールを書いていて、最近何度か「aを使うべき? theを使うべき?」と悩んだのでタイムリーな話題だったので、同氏が紹介していた日本人大学生が冠詞を扱えないことをテーマ…

■[book]漫画でわかるEconomics入門 パート1

パート1:ミクロ経済、パート2:マクロ経済。読みやすくてわかりやすくて良い入門書だった。 The Cartoon Introduction to Economics: Microeconomics作者: Grady Klein,Yoram Bauman出版社/メーカー: Hill & Wang Pub発売日: 2010/01/19メディア: ペーパ…

漫画でわかるEconomics入門 (The Cartoon Introduction to Economics -Volume one: Microeconomics)

The Cartoon Introduction to Economics: Microeconomics作者: Grady Klein,Yoram Bauman出版社/メーカー: Hill & Wang Pub発売日: 2010/01/19メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 日本語版もあった。 この世で一番お…

「臆病者のための株入門」

日本語の経済・ビジネス関係書籍を安売りしている人がいたので何冊か購入した。そのうちの1冊。橘玲は「正しいこと」しか書かないけど、論理展開はしごくまっとうなので、たまに読みたくなる。臆病者のための株入門 (文春新書)作者: 橘玲出版社/メーカー: …

[music]クラシック入門(オケ曲) おすすめあれこれ

小沢征爾と村上春樹の対談を読んで、オーケストラが聞きたいという友人に勧める曲を考えてみた。(といっても自分はクラシックファンとしてはビギナーレベルですよ。)小沢征爾が気になったなら彼が指揮してるCDを聞くのはひとつの手。せっかくだから彼が振…

■[book]「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法」/"Calculated Risks"を読んだ

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)ゲルト・ギーゲレンツァー 吉田 利子 早川書房 2010-02-10by G-Tools原書に忠実に日本語訳してあ…

[book]「ケヴィン・ケリー著作選集 1」を読んでいる その4

引き続き読んでる。 ケヴィン・ケリー著作選集 1 - 達人出版会 Bootstrapping the Industrial Age 「産業の時代を自分で興す」: 七左衛門のメモ帳 人間が作った物は驚くほど相互に依存しあっている。(略)破壊的な破壊の後で高度な社会を再始動することが…

The Shawshank Redemption

ショーシャンクの空に [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/04/21メディア: DVD購入: 11人 クリック: 59回この商品を含むブログ (76件) を見る The Shawshank Redemption - Wikipedia, the free encyclopedia 5年前くらい?に一度…

[book]「ケヴィン・ケリー著作選集 1」を読んでいる その3

引き続き読んでる。 ケヴィン・ケリー著作選集 1 - 達人出版会 The Reality of Depending on True Fans 「忠実なファンの支援による生計の実態」: 七左衛門のメモ帳このチャプターは、実際に「忠実なファンの支援」に支えられて30年近くにわたって音楽活動…